KASHIWA印の有限会社猪熊製作所
新潟県燕市桜町230番地3

調味缶のネジについて

調味缶に当たり前についている「ネジ」。これについての解説です。


意外に知られていないネジの微妙さ

何の変哲もない昔から目にする調味缶。

一見どうということのないネジが当たり前のように付いており、何気なく開閉しているネジですがなかなか微妙で、フタまたは本体の直径が0.2mm違うだけで、回すのがきつかったり、逆にゆるかったりします。

ネジがきつくて回しにくいのは困るな、でもゆるい分には困らないんじゃないの?とお思いかもしれませんが、ゆるいとネジとしての機能が不十分なために空回りしてしめられなかったり、調味缶を例にとると最悪の場合はフタが外れて中身をばらまく・・・といった事態も起こり得ます。

「いつでも」・「ちょうどいい」は難しい

ですから、ネジは「ちょうどよく」なくてはならないのです。

そして、「いつでも」ちょうどよくなくてはなりません。

「いつでも」とは・・・

たとえば、一度に100000個のフタを作ったとします。10個目のフタと100000個目のフタを計測したとき、もしも直径で0.4mm大きくなっていたら、製品として本体部分と組み合わせた時に10個目のものはちゃんとしまっても100000個目のフタではネジが空回り・・・という現象が起きてしまうことになります。

これは、絞り加工を繰り返していくうちに、また金型にキズが入ってメンテナンスのために研磨する、といったことを繰り返すと金型自体が磨耗してしまって起こりうる話なのです。

要は合えばいいかというと・・・そういうワケにはいきません

じゃあ本体も0.4mm大きくすれば・・・もしそうした場合、今度は0.4mm大きい本体に補修のため、もしくは別の種類のフタが欲しいというオーダーが入った時にはオーバーサイズのフタを・・・ということでイタチごっこになってしまいます。
色々な種類のちょっとづつ違うサイズのフタと、ちょっとづつサイズの違う本体・・・製造元としては管理しきれなくなり、お客様も見た目は同じなのに若干寸法が違うので注文するときにワケが分からない状態に陥ることとなります。


色々な種類のフタ・・・
全部普通にしまって当たり前のハズが・・・

製品が、それ単品で「オブジェ」として使われるのであればそれでも大した問題にはなりませんが、絞り加工した製品同士を組み合わせる調味缶のような商品の場合には、加工後の寸法を長期間安定して維持することはとても大切なことになってきます。

粗悪品は初期コストを抑えるために安直な金型でその場しのぎの作り方をします。見た目は同じような製品ができますが、長期間販売することによって、初期の精度が維持できていないことに起因する問題が発生することが多々あります。

「いつでも」・「ちょうどよく」をこれからも・・・

慌ただしい厨房で、出来上がりつつある料理に最後の仕上げに一振り、調味缶をふった途端にフタが外れてしまって中身がドバッ!せっかくの料理が台無し(T T)なんてことにもなりかねません。

KASHIWA印の調味缶は、補修用としてフタを交換しても、「いつでも」そして「ちょうどよく」フタがしまるように作り続けています。


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