絞りの材料にまつわる話… その2
ここまでは本当に材料が悪ければ、の話です。
どんなに材料が良くても・・・
材料がどんなに良くても加工者の能力に不足があればそれも問題となります。
例えば絞り加工は加工時に表面に油を塗布して加工しますが、その加工油の性質(種類・粘度・他の油との調合比率)や塗布加減(薄く塗るか厚く塗るか)などによっても加工結果は大きく異なります。
油だけでなく、プレス機の加工速度や圧力の設定なども重要です。これらの値は「前回これで良かったから今回もこれでOK」ということはまずないものです。
なぜなら、前回と今とでは状況がまったく同じではないから・・・機械も金型も設定値も同じにしても結果が同じにならないのは、当たり前なことと思います。
気温が違えば材料に塗布する油の性質も違うはずであり、一般的に油は高温下ではやわらかく低温下では硬く、温度によって材料の滑り加減も違ってくるものです。
材料の油だけではありません。加工の圧力をかけているシリンダーに封入される空気や油も周囲温度の高低によってその特性が変わってきます。
そういった現状の環境を勘案し「前回はこうだったが、今回はこのくらいの補正は必要かな?」と勘のようなものを働かせることも必要です。機械のマニュアルや前回の設定値などをメモったものだけで加工をすると、今回のようなトラブルになるのではないだろうか?と思います。
細かくはもっと色々な原因があるのでしょうが、今回の材料屋さんが遭遇したトラブルの原因は大きくは2つくらいあるのではないでしょうか。
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加工側が気付かない加工条件の違い
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材料自体の微妙な違い


